図書室のラブレター



「…懐かしいね」


「…あぁ」




すると今度は急に
黒のマジックペンを握る。



そして太字で
何かを書き始めた。




「え?」




私の戸惑いを無視して、
彼は書き続ける。



そして終えたのか
ペンを置いた。



机にはぶっきたぼうな文字で
つづられていた。




『結婚してください』




何度もその文字を負う。



そして何度も
その言葉を頭で繰り返す。



相変わらずの力強い文字。



私の答えは決まってる。



だからすぐにペンを持つ。



そしてその横に書いた。


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