図書室のラブレター



『一生、
愛してください』




恥ずかしいけれど、
ゆっくりと顔を上げる。



そして私は晴樹君を見て
にっこりと笑う。


彼は照れ臭そうに
歯を食いしばっていた。



しかし急に
私に飛びついてきた。



返事はただ一つだけ。




「もちろん!」




私たちは抱きしめあう。



一生を誓って。



窓からは新しい風が
優しく吹いている。



2人を守るように
優しく包んで。



その中で私たちは
ゆっくりと優しいキスをした。



お互いを確かめ合うように。


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