図書室のラブレター
「な……!!」
「ご、ごめんなさい。
勝手に口出しして…」
私は目を合わせられなかった。
こんなにも言いたい放題言って、
何されるか分からない。
いきなり
殴ってくるかもしれない。
武器を持っているかもしれない。
力強く閉じたまぶた。
怖い。
今すぐに立ち去りたい。
「…別に……
それは、その………」
返ってきたのは意外な言葉。
最後の方が何を言ってるのか
分からなかった。
それぐらい口ごもっていた。
「その子が大切なんだね」
「…どうせ気持ち悪いって
思うだろ?」
「そ、そんなことないよ」