図書室のラブレター
また勝手に喋っていた。
でもそれは素直な気持ちで
どこか憧れる。
そんなにも
一途に想ってもらえるのって
やっぱり嬉しいから。
「無理しなくていいから」
「そんなこと…」
「それに俺なんかと関わったら
どうなってもしらないよ?」
得意げにやんちゃそうな
顔つきになる彼。
赤いピアスが輝いている。
「大丈夫だよ。
花井君はそんなこと
絶対にしないでしょ?」
私はクスッと笑った。
だって確信がどこかで
存在していたから。
「それにそんなに大切に
思われてる子がうらやましい」
また彼は照れていた。
と思ったら今度は
屈託の無い笑顔で笑っていた。
なんだろう。
ドクンッ
胸が思い切り跳ねた。