図書室のラブレター
一途な想いを抱えている
普通の男の子。
確かにケガは毎日あるけれど。
いつもどこでそんな傷を
作ってるんだろう。
いつも痛そうだった。
よく分からない花井晴樹が
あれから気になって仕方がない。
「ハァ。
何考えてるんだろう?」
「あっぶねぇ」
──ドキッ
後ろから暖かい感覚がする。
触れ合った手と手が恥ずかしい。
な、なぜだろう。
この気持ち。
バクバクして、体が熱くて、
でも温かい。
変な感じ……
一番上に本を置こうとしていたが
届かずに体制を
崩してしまったらしい。
それで支えてくれたらしい。