図書室のラブレター



「い、いいよ。1人で直せる。
それに……好きな人を…」


「…いつでも見れるから」




やっぱり顔が熱い。



ズキンッ




「ごめん…」




私のせいで手伝わせて。




「勝手にケガされても困る。
いつもならやらねぇ」


「そ、そうだよね。ごめん」


「勝手に何度も謝んな。
その方が迷惑だ」




そして思い切りおでこに
デコピンされた。


たったそれだけが痛かった。



さすがケンカが強いはずだ。




「ごめん…あっ、ありがと」


「…言えるじゃん」




花井君はかすかだけど
笑ってくれた。



…そんな気がする。



私の勝手な思い込みかなぁ?

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