図書室のラブレター
そのまま彼は手伝ってくれた。
しかも私が届きにくい場所を
優先して直してくれていた。
不器用な優しさ。
それも花井君の1つの魅力だね。
バレないようにクスッと笑った。
……そっか。
私、花井晴樹が好きなんだ。
いつの間にか
好きになっちゃってたんだ。
でも、好きになったら
ダメだよね。
だって応援するって
あの時に決めたじゃない。
でも、好き。
花井君が好き。
勝手に想うことは
ダメじゃないよね。
罪にはならないよね。
告げなかったら大丈夫。
きっと大丈夫…
…この声が
聞こえてませんように。