図書室のラブレター
花井 晴樹君が
好きだと気付いた日の夜。
やっぱり眠れない。
大好きな推理小説なんて
読みたくても全然頭に残らない。
私、やっぱりおかしい。
今までこんなこと無かったのに。
それでも少しずつ彼のことを
知るたびに胸が跳ねる。
こんなにもワクワクしたり
キュンとなったりする気持ちは
初めて開いた本以来だと思う。
彼の存在が私を変えていく。
そして私の中にいる彼も
変わっていく。
「ヤバイ。眠れない」
バフッ
そのまま頭を枕に沈めた。
ドキドキして1人舞い上がって、
バカみたいだね。
わたし…
でも、好きです。