図書室のラブレター
「…おう」
そしてゆっくりと
彼は体を起こす。
もしかして
起こしちゃったのかな?
そして彼の顔が覗かせる。
するといつもよりも
痛そうな傷をつくっていた。
「花井君、そこ…」
「あぁ、これ。
全然痛くねぇし…」
そして軽く微笑んだ顔。
でも頬や腕などの傷口から
血が流れていた。
「ちょっと待って!!」
そして急いで鞄の中から
消毒液とバンソーコーを
取り出した。
「おい。
こんなの舐めときゃ治る…」
でもそんなこと全く聞かずに
勝手に治療をし始めた。
「どうせ保健室に行くのは
嫌なんでしょ?
だったら言う事聞いて!!」
ただ無我夢中に治療をしていく。