図書室のラブレター
「いっ……!!」
「お願いだから、
じっとしてて!!」
「マジ…いってぇよ……!!!」
「お願いだから…」
「死ぬわけじゃねぇのに」
「ん?何か言った?」
「……別に」
そのまま彼はちょっと
ふてくされているようだった。
「よし。出来たよ」
そしてその傷を
ポンッと軽く叩いた。
「痛いッつってんだろうがぁ!!」
「あ。ごめんごめん」
あんなにも流血していた頬や腕。
本当にどこで
こんな傷を作るんだろう。
正直、心配だった。
いつかは大きなケガを
しちゃいそうで怖い。
そのいつかは
明日かもしれないから。