図書室のラブレター
「あのさ、それって
どこでケガしてるの?」
それは花井君のプライバシーで
踏み込んじゃいけないところ。
ちゃんと分かってる。
でも聞かずにはいられない。
「別に、関係ねぇし」
「でも毎日ケガなんて
おかしいよ。
だって花井君は…」
「…俺は?」
2人の目と目が交差する。
最初に目が合ったときと
同じようにドキドキしてくる。
「花井君は……
優しい人だから…」
言葉に出してさらに鼓動は
速くなっていく。
ヤバイ。
頬が熱い。
「噂だって
何かの間違いで…」
「違わねぇよ。
俺は噂のままだ」