図書室のラブレター
「龍慈〈リュウジ〉
分かってんだろうな!!!」
──ダンッ
思い切り
近くの机を蹴飛ばした。
「花井君…」
「やっぱりそういうことだ」
そう言いながら花井君は
私を助けてくれて、
奥の隅にいるように言う。
でも彼が言っていた
そういうことって
一体なんだろう。
でも今はそんなこと
考える余地は全く無い。
「だから抜けたいなんて
足掻き始めたんだ。
まぁ、今さら遅いけどな」
「悪いけど、無理矢理
分かってもらわなぇと
困るんだよ!!」
「じゃあ俺に言わせてみろよ。
やれるもんならな」
2人の間の火花は
今にも点火しそうな勢いで
睨み続けている。
花井君、
もうこれ以上無意味な
ケンカしたらダメだって…!!