図書室のラブレター
「やめて!!!」
私は震える体を
押さえつけようとした。
「やっぱり、
ケンカなんてしたら…」
「黙ってろ!!!」
遮られた声。
つい肩がビクリと反応する。
怖い。
恐いよ。
それは今までに
感じたことない彼だった。
何も言えない。
どうしたら
止めてくれるのだろう。
私が勝手に来たから
いけなかったんだ。
でも、
まだ間に合うはず。
私じゃ止める事はできない。
だから警察に連絡しようと
携帯電話を取り出した。