図書室のラブレター
「あああぁぁ~~!!!!」
私は今もっている
全ての息を吐き出した。
ただ無我夢中に吐き出した。
私の大声が響き渡っていた。
「え…」
──ドカッ!!
私の声に思わず
ビクッと反応した花井君。
ほんの0.1秒。
たったそれだけの時間が
彼の中で停止した。
見逃さないその瞬間に
相手のパンチが
彼の頬をクリーンヒットした。
それを確認すると
また大きく息を吸う。
「殴れぇぇ~~!!」
また大声で吐き出した。