図書室のラブレター
「…勝手にやめるなよ!!
龍慈、
今すぐ決着つけろよ!!」
今すぐにでも
殺しそうな勢いだ。
「お、落ち着いて…ねぇ…」
すると今度は
私に向かってくる。
今度は何が
勘に触ったのだろう。
分からない。
ただ、もっときつく
怒られると思っていた。
だから両目を
ギュッとつぶった。
「今日はその子に
感謝しろよな」
もう1人の男の子が
口を挿んだ。
予想外な展開にゆっくりと
つぶった目を開ける。
「は?」
それでもやっぱり花井君は
未だに何ひとつとして
分かっていなかった。