図書室のラブレター
それからも
沈黙の時間は続いた。
もうどれくらいの時間が
過ぎたのだろう。
感覚が分からない。
それにしても
何を言えばいいか分からない。
ううん、違うね。
言いたいことばかりなのに
戸惑っているよ。
私はとりあえず
彼の隣をゆっくりと歩いた。
「あのさぁ」
「う、うん!」
急にかけられた声。
大きな声で
思わず返事をしてしまった。
「1つ聞きたことが
あるんだけどさ…」
「な、何かな?」
彼は少し
恥ずかしそうにしていた。
そして口を開いた。