図書室のラブレター
今までも
そんな扱いだったのかな?
とかつい考えてしまうものだ。
同情心って難しい。
「でもさ、
龍慈がケンカを止めたわけも
今回は見逃すってことにも
繋がらねぇんだよな」
またまた眉間のしわが
濃くなっていた。
「さっぱり分かんねぇ」
小さくぼやいていた。
こんなにも
真剣に考えていたんだ。
少し怒っていたのかなって
思ってたけど違ったのかな?
「それはきっと
私がいたからだよ」
「はぁ?」
「私なら警察の人もちゃんと
分かってもらえるからだよ。
そしたら味方じゃない龍慈さんが
不利になっちゃうでしょ?」
「…なるほどな」
きっと頭なんて
全く使わないんだろうな。
新たな一面を知ってしまった
瞬間でした。