図書室のラブレター
「…2年生の………」
またボソッと聞こえた
小さな小さな一言。
好きな人って
私と同い年なんだ。
「…3組」
また小さな小さな言葉が
隣から聞こえた。
でも2人しかいない
ここだったから
大きく聞こえた。
そんな気がした。
それは私にとって
大事な大事な部分だったから。
かもしれない。
聞こえた一言。
───…3組。
私のクラスだったんだ。
…3組の陸上部の子。
そして優しい子。
そんなの1人しかいない。
…結依だけしかいないよ。