図書室のラブレター
そんなある日の放課後。
いつもよりも早く来た私は彼が
いつも座るとこに座ってみた。
窓を覗いてみた。
けれど何が楽しいのか、
夢中になれるのかなんて
さっぱり分からない。
外では陸上部が
練習している姿だけ。
だからなのかな。
好奇心が
すごく沸いてしまった。
だから
思い切ってみることにした。
ドキドキしながら近くにある
マジックペンを手に取る。
そして彼がいつも座るとこに
書いた。
書かれた落書き。
『いつも何を見てるの?』
たったそれだけ。
それは普段真面目な私が
思わずとった行動だった。
気付くのかな?
見てくれるのかな?