図書室のラブレター
「あれ?
今日もケガしてるね、これ…」
手渡そうとしていた
バンソーコー。
フルフル震えている。
いつも通りに話そうと
思ったけど出来そうにない。
あまりにも彼が真剣だから。
目が本気だから見たくない。
今までに見たこと無いほど
真剣だから。
だからいつもみたいに
何気なく話したかった。
話題をどうしても
逸らしたかった。
嫌な予感がビシビシと
全身に伝わってきてたから。
そして言葉が切れた。
「俺、
これから告白してくる」
「え?」