図書室のラブレター
「待って!!!!」
…やっと言えた。
その言葉が
図書室に響き渡る。
たった2人だけの空間は
静か過ぎる。
「あ、あのね……」
ちゃんと自分のことを
言わなくちゃ。
ややこしいことになっても
構わない。
答えは聞けなくてもいい。
失恋するって
分かっててもいい。
あとで後悔だけは
絶対にしたくない。
でも心だけが
焦りを抑え切れずにいた。
「えっ…あの………」
ほら、
ちゃんと言わないと。
後悔するのは
自分自身だから。