ふゆのひ
『そう?内田さんキレイだよ。』
サラリとそう言われてあたしは思わず赤面したけど、井上くんは全然気にしてないようだった。
「井上くんって変わってるよね。」
『うーんよく言われる。』
井上くんは首を竦めて頭をポリポリとかいた。
180ちょいある引き締まった体に少し童顔な顔、サッカー部で運動神経抜群、その上頭もいいっていう彼は
それはもうモッテモテで。
でも本人はあんまり気にしてないようで――
ていうか気付いてない?
そんな彼はニコニコしながらあたしの隣に並んで歩き始めた。