続・どっちが先生?



壁に掛けてある制服を
あたしは見つめた。



しばらく掛けたままの制服は
なんだか寂しそうだった。




また涙が止まらなくなる。



親にバレないように
声を出さずに泣く。




あたしはただ
自分の腕を引っ掻いた。


伸びた爪で引っ掻かれた
腕には赤い痕ができる。


皮が剥けて血が出る。



今のあたしには自分を
傷つけることしかできない。




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