*―い じ め―*


「……ッ」


「アイツ……
本気で怒ってたね…」


「うん……」


その時……。


「ゲホッッ」


里沙が血を吐いた。


「りっ里沙っ!!??」


「どうしたのっ!!??」


「……だ…大丈夫……」


「保健室行こっ!!!」


愛菜と藍が立ち上がった。


「里沙……?」


愛菜が手を伸ばした。


「た……立て…ない」


里沙はあまりの痛みに立ちあがれなかった。


「蹴られた所が悪かったんだ……
里沙っ!つかまって!」


「私もっ!!」


愛菜と藍は肩をかした。


「で……も二人とも肩は……」


「いいの!!軽かったから!!!」


「そうだよ!!
そんな事言ってないで早く!!!」


「あ……りが…と」


里沙は二人の肩につかまった。


「行こ……」


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