*―い じ め―*
「うわ…結構重いね…」
恭華は一生懸命、雑巾の水を持ち上げた。
「手伝うよ!」
梨子はバケツに手をそえた。
「これで梨子は共犯者だよ?」
「ダチでしょ?」
「…フッ」
「「せ―のっ」」
思いっきりバケツごと、トイレのドアの上から…
愛菜達にかかるように雑巾の水を落とした。
バチャンッッ!!!
「キャッ」
「冷たっ……」
「臭い……」
ポタ…
ポタ…
ポタ…
「クスクスクスッ…」
「バーカっ!!」
梨子はトイレのドアを思いっきり開けた。
「恭華、言ってあげたら?」
「言われなくても。
ねぇ、里沙?私が不細工だって?」
「……。」
「お前等全員、死ね。」
そう言って3人の顔に雑巾をぶつけた。
「じゃあね~」
そう言い残して、恭華は行った。
「今日の事、チクんなよ。」
そう言って梨子もどこかへ行った。