*―い じ め―*


私と藍は、黒板に貼ってある、席の表を見つめた。


「私の席…あそこだ…。」


「私、あっち…。」


愛菜は一番最後の列の窓側。

藍は真ん中の右寄りの席。


「じゃっ!」


私達は自分の席についた。

すると、1人女の子が声をかけてきた。


「私、山里 茜っ!
よろしくねっ!あなたは?」


「…ぁ~…と……えっと…」


私は戸惑った。

急に声かけられるなんて……。


「…ププッ…
貴方、面白いね!」


「え…そう?
私、藤本 愛菜!
よろしくねっ!!」


私はなんだか嬉しくって…

満面の笑みで笑った。


「あ!茜って呼んで!!
私も愛菜って呼ぶから!」


「……うん!!分かった!」


茜は笑うと、頬にえくぼが出来て、可愛いかった。


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