*―い じ め―*
「本校に入学され―……」
長い校長の話し。
最後に上級生が校歌を歌い、校歌が歌われる中、私達は体育館を出た。
「ん―……!!
終わった終わったあ♪」
茜は満面の笑みで微笑んだ。
「でね…好きな人の話しなんだけど…」
「うん…」
「佐藤 俊……。」
「その人って…――」
「そ―…♪
愛菜の隣の席の子♪」
あの、やんちゃ系の子…?
「茜ってもっと派手系が好きなんだと思ってた……」
「何よ~失礼ねえ」
茜と私は笑った。
「愛菜あ~ッ」
タタタッと藍が来た。
「あ☆藍ぃ~」
「えっと…~」
「あ!えっとね、この子は宮元 茜って言うの!」
「茜ちゃんかあ…
よろしくッ!!」
「うん!!よろしくッ!!
えっと…」
「あ!!えっと…
私は鈴城 藍だよ!!」
「呼び捨ていい?」
「うん!OK~♪」
「じゃ行こっか☆」
私と藍と茜は教室に向かった。
ゴメンね…
里沙…。
今頃謝っても遅いって分かってる…
その頃の里沙がどんな想いをしているかも忘れて私は笑ってたんだ。