*―い じ め―*
―靴箱―
ガチャッ
「…あれ?
何か入ってる…」
「あたしも…
何だろ…?」
私は荷物を下に置き、
封筒の文字を見た。
『Dear.愛菜へ☆
From.里沙』
「里…沙から??」
「あたしも里沙からだ…
ね、見てみよ!」
「う…うん!」
私達は封筒を開け、
中の便せんを読んだ…――
『愛菜へ。。。
急で悪いけどゴメンね。
私達って親友だよね?
なのになんで私だけクラスが違うの?
愛菜が仕込んだんじゃないの?
元々は私と藍が仲良しだったのに…
アンタに巻き込まれてさ…
いっぱい辛い思いしたんだよね、私と藍。
今考えればイジメられてたのは愛菜だけでしょう?
なんで私がイジメられなきゃいけなかったの?
疑問に思ったの。
だから私は…
直球に言うと愛菜と藍の事が嫌いになったの。
もぅメールもしないで。
しても拒否するから意味無いからね?
じゃあ…もぅ話しかけないでね。
バイバイ。
里沙。。。』
「何…コレ…」
「愛菜と私の…
同じ文面じゃない…」
「うそ…」
「裏切り者って…
書いて…あ…るッ」
藍は、その大きな瞳から…
ポロポロと涙の雫を落とした。
「藍…ッ
必ず…里ッ…沙にも…
何か…訳が…あるんだよッ…」
愛菜は…
自分の瞳も濡らしながら、泣き崩れた藍をそっと包むように話しかけた。
「よし…ッ
早く…教室に…行こうッ」
「うんッ…」
里沙にも…
何かきっと…
理由があるハズだから…――
そう、里沙を信じて。