*―い じ め―*
「「おはよ―…」」
「愛菜!藍!おっはよ―!!」
妙に元気な茜を羨ましく思いながら私と藍は席についた。
「鼻と目、赤いよ?
どしたの?♪」
「あはは…ちょっとね…」
「言える時が来たら…言ってね?」
「うん…ありがと。」
私は机の下で優しく握っている紙を、
くしゃっと丸めた。
今は…里沙だけを…
信じるんだ…――
でも…どこかで里沙を疑ってる私がいる…――
そんな私を隠しながら。