*―い じ め―*

裏の影



フフンッと最初に鼻で笑いながら自身満々に言った。


「国語と社会!!」


「「……ブッ…こ…くごと社会ッ…アハハハハッ」」


思わず私達は吹いてしまった。


「な…何ようぅ~~!」


みるみる内に真っ赤に染まる茜の顔…。


「ゴメ…アハハッ…笑いが…収まんないッ…アハハハハッ」


国語と社会ッ~…


「なによ、なによ!!
得意な事は良い事でしょうッ!!!??」


真っ赤になっちゃった茜…。

さっきから腹を抱えて笑っている藍を茜が軽く叩いた。


「ゴメッ…アハハハハッ」


涙目になって笑っている藍…

何もそこまで笑わなくっても…

と思いながら、茜に向いて言った。


「茜!笑っちゃってゴメンね!
得意な事は良い事だよッ??
実際、私国語と社会…
苦手なんだよね…」


いや…

ほんとに…。

嘘じゃなくって本当に意味が分からない。


パアァ...と輝いていく茜の顔。


「ありがとう!!
良き理解者がここにいたよ……!」


ギュッと私の手を掴んで茜が言った。


「良き理解者って……
…ありがと!」


「こんの~~…!!
人でなしぃ!」


そう言って茜は藍をビシッと指差した。


「ひどッ…指差さないでよう~!」


「まぁまぁ2人共~♪」


私は2人をなだめるように肩を軽く叩いた。


「人それぞれに良い所があるよ!
藍は、スポーツが得意でしょう??
茜は、国語と社会が得意でしょう??
ほら、良い所がいっぱ~~いあるじゃん!!」


私はそう言って微笑んだ。


「「……ウウッ…愛菜アァ~~……グスッ」」


2人とも泣き始めてしまった。

可愛いなぁ……
2人共…。


そう思いながら、2人を見ていた。


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