*―い じ め―*
「ねぇ里沙…――??」
この時から…――
里沙は苦しんでいたんだ。
私は…
それにも気付かずに…――
「あれの。どこが“親友”なの??」
「泣いてても…分かんないよぅ??」
クスクスッと響く…――
恭華と梨子の笑い声…――
「ね…??
私達と駆け引きしよ―よ…」
「グスッ…駆け引…きッ??」
恭華は、クイッと人差し指で、
座り込んで泣きじゃくる里沙の顔を持ち上げた。
「痛ッ……」
「ねぇ里沙…」
「愛菜達、イジメてよ。」
「え………―――??」