*―い じ め―*
「まじで??」
「えらい変わり様じゃ―ん!?」
「―フフッ……」
「まぁ私達には好都合だけどね。」
梨子はニヤッと微笑む。
「じゃあ―…
里沙の好きなようにして良いよ。」
恭華はあごに手を当て言った。
「はッ…!?きょ…」
「まぁまぁ……。
黙って見てなって」
「………?」
恭華は分かっていた。
里沙が本気な事が。
「じゃあ、後は任せるよ??
私達は教室に戻るから。」
恭華はそう言い、先に歩きだした。
「失敗しちゃ駄目だよ」
梨子はフッと意地悪に笑って見せた。
それでも里沙は一点を見つめ、梨子に視線も動かさない。
「まじ頭逝ってるんじゃないの??」
ボソリと呟き、梨子は恭華を追いかけた。
里沙の視線の先に居るのは……―
もちろん……。
愛菜達だった。