*―い じ め―*
「里沙あぁ――ッ」
遅かったんだ。
なにもかも、
追い詰めたのは、
本当に
私達だったのかもしれない。
「あ―あ。落ちちゃった。」
梨子はフフッと笑って愛菜達を見た。
「行かないの?
あ、そっかあ~……
もう友達じゃないんだあ……?」
「のいて」
藍は一足先に走って屋上の階段を降りていた。
「藍ッッ……」
泣き崩れていた愛菜も急いで階段を降りる。
「恭華…最近…さ」
「うるさい。梨子は黙ってて」
恭華は自分が何をしたいのか分からなかった。
ただ夢中に走って、
気付けばここにいて。
「これじゃあ何をしたいのか分かんないじゃんねえ………」
そう言って気だるく笑った…。