桜色の恋
第一章 砂時計
「葵~早く起きないと遅刻するわよ~」
ちっ…
お母さんかよ…朝から声でかすぎ
あぁ~頭痛い
今何時?
時計に視線を移すと短針は8を、長針は6を指していた。
葵はその時計を見るなり青ざめた表情でベットから飛び起きた。
「いやぁ~遅刻~」
着ていたパジャマを脱ぎ捨て、葵は制服に着替えていった。
最後に自分の部屋の大きな鏡で自分の姿を映し出し、一周クルリと回った。
「よし!完璧」
そう鏡に向かって言うと葵はかばんを取り、朝ご飯のあるキッチンへと向かった。