聖花学園~花よ咲き誇れ~
「あーそっかー。でも丁度良かったよ。そろそろ新しい目くらましが必要かなーって思ってたから」


 何か罰でも与えられるかと思ってビクビクしていたのに、学園長の言葉はとても楽観的なものだった。


 というか『目くらまし』って何!?


「えーっと、君、名前は?」

「桂……小都子です」

「じゃあサトちゃんだね。ちょっと待ってて、今フラワー呼び出すから。詳しい説明はその後で」

「は……はあ……」

 何故フラワーを呼び寄せる必要があるのか分からなかったが、それを疑問として発することは出来なかった。

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