聖花学園~花よ咲き誇れ~
 バタン!


「学園長! 姐御が来てるって!?」


 突然ノックもなしにドアが開き、優姫先輩が後ろに他のフラワーの面々を引き連れ入ってきた。

 誰からか由宇花さんが来てることを聞いたみたいで、優姫先輩は入って来ると同時にそう言った。




 あ、そうそう! 姐御!

 由宇花さんを一言で表すとそんな感じだ。



「姐御って呼ぶんじゃねーーー!!」


 直後、優姫先輩の鳩尾に由宇花さんの蹴りが見事に入った。





 え?


 何? 今の?



「あはは、この光景久々だねぇ」

 翔子先輩が驚く様子を微塵も感じさせず笑った。


「アンタは相変わらず背が高いね。女装するんだからその身長はきついだろうに」

 由宇花さんも一緒になって笑った。


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