聖花学園~花よ咲き誇れ~
「アンタも元気そうで何よりだよ。寿」


「ははは、由宇花先輩には敵いませんよ」



 そう言った寿先輩の笑い声が腹黒く聞こえるのは気のせいだろうか……。

 うん、気のせいだ! そういうことにしておこう!







「和! アンタも相変わらずだね。少しは早く話せるようになった?」


 見た目通り、由宇花さんは結構物をはっきり言うみたいだ。




「それは……余計なお世話……です。姐御」


 っ!? 言った!? 普通に姐御って言っちゃったよ和子先輩!



「だから姐御って呼ぶなっつってんでしょー!?」

 当然のごとく由宇花さんの拳が和子先輩に向かった。



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