聖花学園~花よ咲き誇れ~
「あーも……何でかしらねー。……アンタにだけは攻撃当たったためしがないわ」



「……痛いの、嫌い……なので」

 ソファーに座りなおした由宇花さんに、和子先輩は呟いた。

 ふと流依を見ると、呆れた表情をしていた。



 まあ仕方ないよね。

 わたしもなんとも言えない気分だし。



「あ、アンタが流依だね? アンタの事も聞いてるよ」

 ソファーに座ったまま、由宇花さんが流依に爽やかな笑顔を向けた。


「……はじめまして。俺も、先輩方から貴方の事は聞きました」

 流依は軽く会釈してそう返す。




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