聖花学園~花よ咲き誇れ~
 あーもー。

 なるようになれとばかりに諦めたわたし。


 そのわたしを流依は、後ろから抱きしめ皆から引き離した。



 すると、流依と先輩たちの間に火花が散る。


 な、何これ。こわいよぉ~!


 丁度その火花の中にいるわたしは、何も出来ずに固まってしまった。



 パンパン!

 わたしがどうも出来ないでいると、由宇花さんが手を叩き皆を静めた。


 ああ! やっぱり最後に頼りになるのは姐御だわ!


 わたしは嬉しくて、そううっかり口に出してしまいそうになった。
 かろうじて言わなかったけど。



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