聖花学園~花よ咲き誇れ~
「小都子ちゃん? おーい」


 目を見開き、口をパカッと開けて固まっているわたしの目の前で手を振る翔子先輩。


 でもわたしは、あまりの衝撃に何の反応も返せないでいた。



 翔子先輩がわたしのことを好き?

 え? 何で?

 どうしてそうなってるの!?



「はあ、小都子ちゃーん? ずっとそのままでいるならキスしちゃうよ?」

 何の反応も見せないわたしに、翔子先輩はそんなことを言った。


 いつもだったら冗談だろうと思うところだけど、今は告白直後だ。冗談で済むわけがない。



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