聖花学園~花よ咲き誇れ~
「……わたし、まだ何も言ってないんですけど?」

 ジト目で見つめると、ジト目で返された。

「だって小都子ちゃん、今返事しようとしただろ?」


 何で分かったんだろう?


「さっきの反応見ても、オレのことそういう対象として見てなかったんだろう? 今まで」


 うっ!

 その通り。


 でもはっきり言うのは何だかためらわれる。



 それでも翔子先輩は察したらしくて、「やっぱり」と呟いた。



「そんな状態の返事なんか決まってる。少なくてもOKの返事じゃない」



 
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