聖花学園~花よ咲き誇れ~
 そして観覧車のドアが閉められ、またゆっくりと上がっていく。


 わたしはさっきの翔子先輩の告白のせいで、なかなか気持ちを切り替える事が出来なかった。


 優姫先輩はそれに気付いたんだろう。

 中間くらいまで上った頃に、優姫先輩はわたしの頬を包み込むようにして自分に向けさせた。


「小都子、ちゃんと俺を見ろよ」

「っ!?」


 顔が間近に来ていて、わたしの鼓動はまた早まった。


 最近、由宇花さんとのやり取りが漫才みたいだったから忘れてた。



 優姫先輩が、見た目より男らしくてカッコイイってことを……。





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