聖花学園~花よ咲き誇れ~
 見開いたわたしの目には、近すぎてぼんやりとなった優姫先輩の顔が映る。



 これは、何?

 何で立て続けに告白されるわけ?

 ってかさ、キスもさっき翔子先輩にされたばっかりだよね?

 わたし、どんだけキスされやすいんだろう……?



 硬直しつつそんなことを思っていると、優姫先輩の唇が離れた。

 それでもまだ固まっているわたしに、優姫先輩は構わず言う。


「どうせお前、俺のこと恋愛対象として見たこと無かったんだろ? だから返事はしなくていいぜ」


 翔子先輩と同じ事言ってる……。


 わたしは瞬きをしながらそう思った。


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