聖花学園~花よ咲き誇れ~
「小都子ちゃんを好きなオレ達としては、ライバルが減るのは大歓迎だけど……でもフラワーとして見たとき、学園内でも今みたいな状況だと困るよ?」


 そう言った翔先輩は、珍しく真剣な表情をしていた。



「そうだよ。フラワーは生徒達への影響力が凄いんだ。争い事が起きる前に仲直りしておくれ」

 いつもヘラヘラしている学園長すらも真面目な表情だ。




 流石に俺はたじろぐ。


 この人達は、実は俺が思っていたより凄い人間なのかもしれない。


 威圧されているような気分になった……。



「聞いてんの? 流依」

 由宇花さんまでもが威圧的に話し出す。


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