聖花学園~花よ咲き誇れ~
 その瞬間、わたしの顔はカッと赤くなる。

 髪にキスした流依の姿が、まるで物語の王子様のように見えたから……。

 わたしはすっごく照れた。


 胸のドキドキが止まらない。



「ぅえっ!? は、はい!」

 わたしはよく分からないまま返事をする。


 動揺しまくった返事だったけど、流依は満足したみたいで嬉しそうに微笑んだ。


 その瞬間、わたしの心臓がドクンと跳ねる。


 何なんだろう、この気持ち……。


 よく分からないけど流依のその笑顔を見たら、嬉しくて、切なくて、幸せな気分になった。



 何なんだろう……この気持ち……。




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