聖花学園~花よ咲き誇れ~
誕生日の予定
『今度の水曜日久々に家族みんなで夕食食べましょう? レストランにはもう予約してるから』
夕食前にそう電話をかけてきたのは、久しぶりのお母さんだった。
「はあ……。それはいいんだけど、何で水曜日なの? 土曜とかの方が良くない?」
そう、水曜日なんて中途半端すぎる。
次の日も学校があるからわたしは寮に戻ってこなきゃならないし。
そんなわたしにお母さんは呆れたため息をついた。
『はぁ……貴方、自分の誕生日も忘れたの?』
「え? 誕生日?」
わたしは慌ててカレンダーを見た。