聖花学園~花よ咲き誇れ~
美容院を出た後、わたしは上機嫌だった。
ストレートパーマなんて初めてで、こんなにも綺麗にサラサラになるとは思わなかった。
わたしは何度も自分の髪を触って、その度に「ふふふ」と顔をニヤつかせた。
「お前、気色悪いぞ?」
流依さんの言葉で、機嫌が少し悪くなる。
「すいませんね、気色悪くて!」
わたしはそう言いはなってそっぽを向いた。
「…………」
あれ?
すぐに何かしら返って来ると思ったのに、流依さんは無言だった。