聖花学園~花よ咲き誇れ~


 その瞬間、わたしは完全に固まった。


 そこにはフラワーの水上 流依さんがいた。


 うん、多分流依さんだ。


 顔は朝見た流依さんそのまま。


 制服だって間違いなくこの学園のもの。


 なのに何で『多分』って言ったのかと言うと……。


 流依さんは着替え中で。


 上半身が裸の状態だった。


 そして、そこにあるはずのものがない。



 つまり――。







「お、男ぉーーーーーー!?」



 わたしはつい叫んでしまった。

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