聖花学園~花よ咲き誇れ~
 同時に腕も離され、力が入らなくなっていた身体は壁伝いに床にずり落ちる。


 壁を背にして座り込んだ状態のわたしに、流依は頭上から言い放った。



「覚えていろ、お前は俺のものだ」



 男らしい妖艶な笑みをたたえた口元を流依の舌が舐め取る。
 色っぽいその仕草に、わたしは一瞬魅せられてしまった。

 その事実はわたしを怒らせた。



 悔しい。

 悔しい!


 良い様にされて仕舞いには俺のもの発言!?


 
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