聖花学園~花よ咲き誇れ~
『これは不幸の手紙です。
 五日以内に七人の人に同じ文章のものを送らなければ、貴方に不幸が訪れるでしょう』


 便箋には、パソコンで打たれたかのようなゴシック体でそう書かれていた。


 ……いまどき不幸の手紙?

 何で?

 チェーンメールとかの方がまだ分かるよ。


「いまどきこんなことするやついるのか」

 いつの間にか、後ろから覗き込んでいた流依が言った。

 見ると、呆れて哀れんだような目でわたしの持っている便箋を見ている。


 わたしはというと、逆にホッとしていた。
 予想通りに良く思っていない人もいるんだと分かって。


 だって、予想に反した対応ばかりだと、逆にどうしていいか分からなくなるんだもん。



 まあ、それでも不幸の手紙はどうかと思うけど。


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